平成ことばじゅく
DVD〔digital versatile disc〕
○高画質、大容量の音声・映像、コンピュータのソフトやデータを蓄積できる次世代の情報記録媒体。12cmの音楽CDやCD−ROMと同じサイズの光ディスクで、基本となる再生・読み出し専用モデルの記録容量は片面でCD約7枚分(4.7ギガバイト)にもなります。
○1990年代初頭から、東芝とタイム・ワーナーのグループと、ソニーとフィリップスとの陣営が企画の主導権をめぐって争いましたが、1995年12月に再生・読み出し専用装置について詳細規格が決定しました。コピーによる劣化のないデジタル・ソフトを容易に作れることに対する複製防止方式も1996年7月に決着し、DVDプレーヤーが1996年11月に日本で、1997年春にはアメリカで発売されました。1999年末までの国内出荷の累計は、1999年の39万台を含め82万5000台と伸び悩んできましたが、2000年の需要は70万台と予想され普及が急拡大する傾向にあります。
○DVDソフトも1999年の1200万枚、302億円から2000年には1000億円に達すると見込まれています。アメリカでも2000年にDVDプレーヤー900万台、DVDソフト2億3000万枚の需要見通しがなされています。世界市場ではDVDプレイヤーの出荷は2000年に1500万台に達します。
○映画産業、コンピュータ産業など幅広い市場で需要が期待されますが、DVDの録画方式に関する規格でDVD−RAMとDVD−RWに分かれるなど需要構造に対する判断の違いも現れています。《参考資料 imidas2001》