広報委員 ルポ

久喜工業高等学校 その2


久喜工業高等学校敷地内にある
防災拠点施設『悠久館』

先月号に続き、久喜工業高等学校を紹介します。今回は、前月号の最後に触れた防災拠点施設『悠久館』について、紹介したいと思います。
この悠久館は、鉄筋コンクリート造り、地下1階地上3階建てで、平成9年3月完成しました。広さは全部で約1380平方メートルあり、普段は生徒の食堂兼合宿所として使用されています。また、地下1階には、緊急の際の食料や毛布等が備蓄されています。1階は食堂、2階は男性用、3階は女性用の宿泊施設となっており、2階3階は同じ間取りです。南面のタタミコーナーは63畳プラス板の間の大広間になっていて、各々200人の収容が可能です。なお、この他に十数人が同時に入れる風呂場や洗濯所、洗面所、トイレ等も同じフロアに完備しています。通常は、生徒の合宿所として利用されていますが、掃除がゆき届いていて、いつでも使用できる状態でした。
この悠久館は、県が作った施設で、近隣の住民の方々が被災した際に利用できる様に建てられたとの事でした。また、悠久館の屋上には、ソーラーパネルも設置されていて、緊急の際の電力確保にもなっています。
悠久館の建物を見学し、緊急避難場所のある心強さを感じるとともに、三宅島の噴火や鳥取西部地震などの例もあり、この施設を利用するような災害が起こらない事を祈らずにはいられませんでした。
(藤山有紀委員)


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