平成ことばじゅく

SPA(speciality store retailer of private label apparel)


製造小売業の意味で、自社でリスクを負って商品企画から生産加工、本部で一括仕入れをして店で売り切る仕組みをいいます。店頭の販売情報を基に、次にどのような商品を企画し投入するかを予測できます。海外SPAの先行企業には、アメリカのGAPやスペインのサラなどがあげられます。日本では、ファイブフォックスの『イズム・コムサンデモード』、ワールドの『オゾック』といったファッション系のほか、サザビー、良品計画といった日本流SPAが台頭しています。SPAは分断されていた業務構造を企画生産から店頭まで一貫して結ぶことで、それまでの在庫ロス、販売機会ロスといった流通多段階におけるロスの解消を可能にしました。それにはパソコンによる支援システムで追加生産や需要予測を可能にするシステムです。しかし、QR(quick response)と同様の問題として売れ筋商品の同質化のほか、アウトソーシングされる生産系企業に課せられる過酷な条件と、SPA企業だけがもうかる仕組みなどが課題として指摘されています。


戻る