久喜の地場産業(製造業)を訪ねて
シリーズ No.20
久喜で製造業を営む事業所をお伺いし、どんな製品を製造しているのか取材しました。
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太平電業株式会社 埼玉工場 |
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| 太平電業(株)で製造したスコアボード |
太平電業(株)埼玉工場は、久喜整備工場(1973年)に続き、1977年、現在地へ新設された。(本社は1947年設立)
事業内容は、国内の火力・原子力発電所等の大型プラントとメンテナンスに加え、電気計装・土木・建設等、多くの分野にまたがる総合エンジニアリング力と、長年、電力分野で培った先進の技術ノウハウを活かした、綿密なプランニングに基づき、海外でも(海外拠点を軸に)様々な事業を手掛けている。
具体的には、配管・各種タンク・ダクト・鉄骨類などの設計・製作から現地での据えつけ組み立ての他、PSCジャッキシステム・溶接ロボット・ケーブル延線機・計器盤、ユニークなところでは、テーマランドの人気アトラクションの制御装置などがある。
身近な例では『さいたま新都心』のスーパーアリーナの可動スタンド、静岡(小笠山総合運動公園)のサッカー兼陸上競技場の可動観覧席を製作した。
この可動観覧席は、電動でコンパクトに収納、更に、地下に格納できる多目的施設向け設計となっている。
太平電業(株)は、ISO9001はもちろんAD(西ドイツ圧力容器協会)、ASME(米国機械技術協会)の認定も取得している。
これらは海外のプラントを受注する際、不可欠なものである。
また、フィリピンのマニラ(現地工場)から毎年50名の研修生を受け入れ(法務省・国際研修機構認可)、座学・実務の本格的技術研修を行っている。
「日本の基幹産業に携わって参りましたが、21世紀に向け社会に貢献できるだけでなく、夢のある仕事が手掛けられたらと考えています」と語る吉岡氏の瞳が輝く。
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