平成ことばじゅく

基幹産業〔key industry〕


 一国の産業活動の基盤となる産業をいいます。全産業の生産額に占める割合が大きく、戦後の日本経済の中で、
経済成長のけん引役を果たしてきた、繊維・造船・鉄鋼・石油化学・自動車・エレクトロニクスなどがそれに当たります。
経済の発展過程あるいは経済力の向上とともに、基幹産業の内容も変化します。
現在の経済環境もグローバル化・為替変動・技術革新・高度情報化・経済のソフト化・サービス経済化・規制緩和・市場ニーズの多様化などの時代の潮流のもとで、産業構造や企業活動に新たな転換を促しています。
成熟から衰退にさしかかりつつある重厚長大産業の代表格、鉄鋼産業では未来への生き残り戦略としてリストラクチャリング(事業再構築)に取り組み、新素材、電子・情報通信、バイオテクノロジー関連、リゾート・レジャー・スポーツ施設などの分野への事業進出など、経営多角化を積極的に展開しています。
そのための経営手法として、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR 業務のあり方や仕事の流れを根本から再設計・組み立て直してコスト削減やサービスの高品質化を図り企業業績を劇的に改善させようとするもの)や、遊休地の活用、蓄積技術の応用、提携によるジョイント・ベンチャーに加えて、M&A(企業の合併、買収)も盛んになってきています。


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