シリーズNo.18
久喜の地場産業(製造業)を訊ねて
久喜で製造業を営む事業所をお伺いし、どんな製品を製造しているかを取材しました。
| (有)清水製菓 久喜市北一−十二−一 代表 清水利之氏 |
| (有)清水製菓のあかき・あられ製品 |
(有)清水製菓が久喜で製造を開始した昭和39年。以来、おかき一筋に36年が経過しようとしている。
現在、(有)清水製菓で製造している『おかき』は、100種類以上に及び、そのすべてにこだわりを持つ。(有)清水製菓のこだわりは随所にあり、原料の米の銘柄や産地は言うに及ばず、味付けに欠かす事のできない醤油は最高級の『再仕込み醤油』、かくし味の砂糖は他のメーカーが上白糖を使用している処をほのかな甘味の『氷砂糖』を使用するなど、良い味を求め、原料を厳選している。
また、加工方法にも(有)清水製菓独自のこだわりがある。食材の風味を活かす為、米の蒸かし方(気圧や時間の管理)、熱の伴わない丸粒の状態(他のメーカーは粉にして加工することが多い)で杵搗き(落下式)など、その工程の多くに表れている。
「他のメーカーに無い味を追求し、原料を選んでいます。原料が良いと食感や後味も最高のおかきやあられに仕上がります。また、原料へのこだわりの割にお値頃価格です」と味の良さを強調する。
「お客様の好みに合った商品を提供する事を目標に、直接こちらに買いに見えた方との会話を大切にしています。なお、工場脇に直売店が完成する予定ですので、ぜひ、お立ち寄りください」と話す清水氏の視線が、かわたらの工事現場に向くと、これまでの真剣な表情が、ふと和らいだ。